
芝地区の鶴ヶ丸八幡神社で、いまカンヒザクラ(寒緋桜)が見頃を迎えています。
大鳥居とお隣の小さな稲荷社の境界に、濃い紫紅色の花弁が釣鐘状にそっと下を向いて咲いています。見上げると、その見事な色合いと気高い姿が、しっとりと心に迫ってきます。
実はこの神社、深い歴史の物語が眠る場所でもあります。
- 創建: 寛永3年(1626年)。芝村の代官・熊沢忠勝が、房州(現在の千葉県)の鶴ヶ谷神社から分霊を勧進しました。
- 歴史の秘話: 江戸期の切支丹(キリシタン)にまつわる悲話で知られる「るひいな」は、この熊沢忠勝の娘と伝えられています。
- 縁の地: 彼女の救出に奔走した名僧・**龍派禅珠(りゅうはぜんじゅ)**は、近くにある名刹「長徳寺」の中興の祖。さらに神社そばの「神宮寺」は、龍派禅珠が長徳寺の隠居寺を兼ねて建立したといわれています。
静寂に包まれた境内の社殿は、県の有形文化財にも指定されています。
寒緋桜の花言葉は、「あでやかな美人」「気品と優美」「心の美」。 感染症や世の中の喧騒に追われる日々ですが、「心の美」を少しずつでも目指しながら、この季節を健やかに乗り切りたいものですね。
皆さんもぜひ、春の訪れと歴史の息吹を感じに、鶴ヶ丸八幡神社を訪れてみませんか?
